あんきもChange Of Generationツアーファイナル@新宿ReNY

Unlucky Morpheus(通称あんきも)とは日本、いや世界の次世代を担うピロピロドコドコクサクサなメロディックメタルバンドである。

スラッシャーの私があんきもにハマったきっかけはVoのFukiさん(あんきもでは天外冬黄名義だが以下Fukiで統一)。
DOLL$BOX(通称ドル箱)やソロとしてのFuki Commune、現在は活動停止中のLIGHT BRINGERや他にも様々なプロジェクトで歌っている超絶ハイトーン女性ヴォーカリスト
元々ドル箱から好きだったのだが、昨年のドル箱活動再開を機に他のも聴いてみようとあんきものライブDVDトレイラーを見たところ、imagimakという曲での歌声に脳が揺さぶられる感覚を味わった。完全に沼に落ちた。


一部の人からはFukiが歌うなら何でもいいんだろと思われてそうだが、紫煉さんの作る曲が好きだし何よりJillさんのバイオリンも素晴らしい。もちろん東方Projectアレンジ曲も好きだ。


そんなUnlucky Morpheusが今年10周年という節目を迎える年に「Change Of Generation」というオリジナルアルバムを出して初めてのツアーを開催したのである。

私は初日の沼袋Selでの女限定とツアーファイナルの新宿ReNYに行くことができた。


と前置きが長くなってしまったけれどツアーファイナルについて書いていこうと思います。

ツアーファイナルであるReNYはソールドアウト。
中に入ると人、人、人。
どうせステージは見えないだろうなと半ば諦めていたら友人から下手端前方がスカスカだと一報があったので移動。
端すぎてステージではなく最早スピーカーの前だが最前に入ることができた。ここならステージもしっかり見える!

開演5分ほど前に暗転。ステージに登場したのは映画館でお馴染みの映画泥棒ならぬメタル泥棒に扮した歌澄さん。
Fukiさんによる「公演中の撮影、録音は禁止です」のアナウンスをバックに手拍子するメタル泥棒。
「NO MOREーーーーーー!」
『メタル泥棒ーーーー!!!』
のコール&レスポンスを繰り返す。

ツアー中、撮影禁止のアナウンスをしていたにも関わらず撮影する不届き者が多かった事から生み出されたこの演出は本当にいいアイディアだし最高だと思う。
撮影可のライブならともかく、禁止してるライブで撮るなんて言語道断。


開演時間を5分ほど過ぎてから開演。
CAMBIO DI GENERAZIONEでメンバーが登場しあちこちで歓声が上がる。
Knight of Sword、CADAVER、REVADACとアルバム通りの曲順で演奏されていく。
手の負傷で女限定では座って演奏していた紫煉さんはギターを置くスタンドを前に立って演奏。(後のMCでスタンド使いて言ってた。)

Fuki「10年で一番の笑顔見せて!」とMC

そしてGet Revenge On The Tyrant、殺戮のミセリアとアルバム『affected』からの2曲。
もうフロアは拳やメロイックサインを掲げる人やヘドバンの嵐。


今までのあんきもとは少し毛色の違う曲も聴いてほしい、と始まった囚われの僕ら、願いの箱舟の2曲はSOUND HORIZONでも歌っていたあらまりさんのプロジェクトFREEDOM CREATORSに提供した楽曲のセルフカバー。作詞はFREEDOM CREATORS。
歌詞も含め「囚われの僕ら」が凄く好き。


そして仁耶さんソロからのインスト曲Spartan Armyへ。5分もない曲なのに体感では10分くらいに感じるほど各パートがお腹いっぱい聴ける!!
個人的には中盤でベースがメインで出てくるところが好き。

続いて演奏されたのはゴシックな雰囲気漂うAngreifer。6月のライブで今日来てくれたお客さんへご褒美、と演奏してくれた時も悲鳴に近い歓声が上がってたのでレア曲らしい。


アコースティックタイムではドラムのふーみんがキーボードに。「ツアー中はいっぱい弾いちゃいけない曲弾いてたけど今日はカメラ入ってるからダメ」とのMcの後にXの曲を弾きかけるふーみん。この時Fukiさんがマイクを通して「ああーーーー!!」て叫んだのが鼓膜が破れるかと思うくらいの声量だった。

アコースティックで落花流水、Violetに続いて演奏されたのはまさかのWings。しっとり歌い上げるアレンジも可能な先の2曲と違ってアコースティック向きではなさそうな、サビで拳を突き上げたくなる曲である。
キーボードから上に座って叩く太鼓(名称が分からない…)に変わり、特別バージョンでと演奏されたWingsはどこかフラメンコのような感じもした。


アコースティックが終わると「みんな声出せるよね!?」と『K・I・Z・A・S・I!』のコール&レスポンス練習。Fukiさんが全メンバーにマイクを向けていく。
KIZASIが終わりステージ中央でベースソロタイムが始まるとベースのおぎゃさんの周りをちょろちょろする仁耶さん。おぎゃさんの後ろに回りこんだと思ったらなんと二人羽織のような感じで交互にベースソロを弾きだすおぎゃ仁耶!!
(FukiさんがDead Leaves Rising後のMCで腕が4本ある妖怪みたいで気持ち悪かったねと言ってた笑)

Phantom Blood、虚妄の恋人、Black Pentagramと最高に盛り上がる曲で本編終了。飛んでないのに地震かと思うくらいReNYの床が揺れて心配になった。


アンコールは鎮昏歌から。
これは普通の鎮魂歌のように亡くなった人への曲ではなくて、死にゆく人から残される人への曲。
死んで魂が無くなっても覚えていてくれる人の胸の中で生きているよという歌詞。

JillさんソロからのLa voix du sangは吸血鬼カーミラがモチーフの曲。ただひたすらFukiさんが美しい。特に『碑銘を指でなぞりながら~』でなぞる仕草するところ。

ラストを飾るのはアルバムタイトルでもあるChange Of Generation。サビ前の『ジャスティス!!』を全力で叫ぶ。
本編後半から声が少し掠れ始めたFukiさんだったが全力で歌いきる姿がめちゃめちゃかっこよかった。



アンコールで発表された東方Projectアレンジ楽曲オンリーツアーも行ける限り行きたいところ。
Fukiさん誕生日の6/9の郡山は行かねばならない気がするし女限定はもちろん行きたい。

KIZASIのVRMVのクラウドファンディングも始まるし、来年もあんきもが楽しみだ。